「リウマチ」の症状で一番悪化を食い止めたいのは、やはり「関節の変形」という状態ではないでしょうか。 痛みがある、腫れている、という状態もかなり辛いものですが、「関節の変形」を起こしてしまうと、日常的な作業が困難になってしまいます。 ここでは「リウマチ」による「関節の変形」について解説していきます。

関節の変形の種類

スワンネック変形
とても手指がいびつな形になる「スワンネック変形」。この名前の由来は、この症状になってしまった指を横からみたときに、ちょうど白鳥の首のような形に見えることからつけられています。

ボタン穴変形
この「ボタン穴変形」とは、指が逆の方向に折れ曲がったような歪みを生じ、背側に出っ張ってしまった骨がまるでボタンの穴みたいな形で腱に穴を開けてしまうもの。

尺側優位
手の正常な形とはかけ離れたような状態になる「尺側優位」は、小指の方向に親指以外の指が向かって斜めに生えているかのような変形を起こしたもの。

外反母趾と槌趾変形
これらは足の指の変形です。
槌趾変形とはまるでかなづちで指を打ちつけてしまったような形になる変形で、指が折れ曲がって背側に出っ張ってきてしまいます。

変形の矯正

以前は「リウマチ」による変形の治療はあまり行われておらず、痛みを緩和する治療方法しかありませんでした。
しかし最近では「手術」による変形を起こしてしまった箇所の改善が行われるようになっています。
そういった意味では以前は変形するに至ってしまった「リウマチ」は、日常生活での不自由を強いられていたものでしたが、手術を受けてリハビリを行うなどの結果、以前に近い形で日常的なことができるようになってきたのです。
しかしやはり「変形」を起こしてしまった関節を手術するにも、ある程度の骨が残っている時期でなければならないとのこと。
「リウマチ」はどの段階でもできるだけ早く治療を開始することが重要なのです。

そもそも「変形」する原因とは。

「リウマチ」の症状のなかには、こわばり、痛み、腫れ、そのた体調の異変が挙げられますが、その中で「変形」につながっているのは「腫れ」なのです。
長い間にわたって、関節が「腫れた状態」になることで、ここが進行し、変形を起こしていきます。
ですので、この前の段階で「リウマチ」の治療を開始すれば、腫れを軽減するなどのかたちで変形予防の処置を行うことができるのです。