「リウマチ」の症状や進行のしかたを紐といていくと、この病気は「膠原病」と関係があるのでは…と思う方が多いようです。
「リウマチ」についてあまり知らない人は、単に関節が痛いとか腫れるだけでは、と思っていることもありますが、進行するにつれ軟骨や骨に異常をきたし、最悪の場合には日常生活も困難になる恐ろしいものです。
ここでは「リウマチ」と「膠原病」の関係・関連性などについて解説していきます。

「リウマチ」=「膠原病」??

①「膠原病」とは
まずここでは「リウマチ」について一旦横においておき、「膠原病」というものについてちょっと理解を深めてみましょう。
「膠原病」とは一体どういった病気なのか。
それはひとつの病気というより、「免疫異常」によるいくつかの症状の総称としての名前といった感じです。
「膠原病」の代表的な症状とは、強皮症(きょうひしょう)や全身性エリテマトーデス、そして多発性筋炎(たはつせいきんえん)など。
これらの症状は難病の類になり、患うとかなり辛いものになります。

②「関節リウマチ」は「膠原病」の仲間もようなもの
「関節リウマチ」とは免疫の異常に関係した病気ですから、そういった意味では広く捉えると、「膠原病」の仲間のようなものともいえます。
しかしそれぞれその発症によって侵される体の部位は異なります。
「関節リウマチ」を含めその部位とは以下のようになっています。

・強皮症         … 肺や皮膚、消化器官

・全身性エリテマトーデス … 腎臓や皮膚

・多発性筋炎       … 筋肉

・関節リウマチ      … 関節

このように「関節リウマチ」の場合は、侵されるのはおもに「関節」ですから、やや他の病気とは異なる、ということがお分かりではないでしょうか。

医学の進歩によって「膠原病」も「リウマチ」も改善が期待できるように

以前は「膠原病」も「リウマチ」も難病の類として扱われていました。
しかし昨今の医療技術などの進歩により、これらの症状もかなりコントロールすることができるようになってきたようです。
早期に発見、的確な治療を行うことで、症状の緩和が期待でき、日常生活を送る上で支障を来たすことが少なくなってきています。
いずれの症状、病気も、恐がるよりもまず思い当たる症状がある場合はすぐに専門的な機関を受診し、何の症状なのかを確定すること。
そうすることでいち早く、速やかに改善する手立てが見えてくるのです。