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最大の特徴は「関節炎」

「リウマチ」の主な症状は「関節炎」の症状で、どの部分で炎症が起こるかというと、滑膜(カツマク)という部分です。
滑膜の炎症が頻繁に起こってしまうと、滑膜そのものを増殖させていくことになります。
さらに進行すると滑膜自体が、なんと「骨」「軟骨」を徐々に破壊していくのです。

2年ほどでかなり酷い状態にまで進行する

進行が早い場合で、発症から2年ほど経過したときには、およそ6割の人が「関節症状びらん」の状態に。
さらに進行してしまうと、関節に変形が生じ、日常的な生活にも支障を来たすことに。
初期から末期までの段階は以下のようになっています。

ステージ1(初期の段階)…X線での検査では、軟骨や骨には破壊されたところはありません。

ステージ2(中期の段階)…軟骨の部分が徐々に薄くなり、関節の隙間のところが狭くなるなどするものの骨の破壊なし。

ステージ3(高度進行期)…軟骨や骨の部分が破壊された状態になる段階です。

ステージ4(末期の段階)…軟骨や骨だけではなく、関節までも破壊されてしまい、やがて動かないようになります。

【日常の生活の状態】

ステージ1 …一般的な健康な人と同じような生活ができる状態。

ステージ2 …軽度の障害はあるが、ほとんど普通の日常生活ができる。

ステージ3 …身の回りの簡単なことはできるものの、外出などの際に介助を必要とする状態。

ステージ4 …自分で身の回りのことができない、寝たきりや車椅子での生活の状態。

早期に診断、発見で、症状の悪化を食い止める

このように症状の経過を見ていると、恐ろしい病気であると分かる「リウマチ」ですが、最近では治療方法の進歩や、診断の技術向上により、末期まで至るような方が少なくなってきています。
しかし初期の段階で、「リウマチ」の知識やその意識がない場合、自分が「リウマチかも?」と疑うことなく過ごしてしまうことで、進行してしまう場合もあります。
そういった意味で、なんらかの症状を感じた早期の段階で、早めに検査・診療を受けることがとても大切なのです。