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    リウマチの治療法

 治療法

関節リウマチの治療の基本は、「痛みをとること」と「病気の進行を抑えること」です。
痛みをとるためには、炎症による痛み、増殖した滑膜による痛み、関節が破壊された痛みの3種類の痛みに合わせて、関節の炎症や免疫異常を抑える「薬物療法」、全身の機能を外科的処置により回復させる「手術療法」、全身の機能の維持をはかるための「リハビリテーション」を用いた治療が行われます。

●薬物療法
薬物治療は基本的に「関節リウマチ」の痛みのうち、炎症による痛みと増殖した滑膜による痛みに対して行われます。
薬物治療の中心的な薬剤には、抗リウマチ薬、非ステロイド性消炎鎮痛薬、副腎皮質ホルモン薬(ステロイド)などがあります。
リウマチ薬は「関節リウマチ」の炎症を根幹の部分で抑えてくれる薬です。それでも残った腫れや痛みには非ステロイド性消炎鎮痛薬を用います。そして、長い治療経過中に起きる強い炎症の際には、副腎皮質ホルモン薬を用いるのが一般的です。

●手術療法
関節リウマチにより関節に障害が生じると、QOL(生活の質)も低下していきます。薬物療法やリハビリテーションでも痛みがとれなかったり歩行困難など日常生活に支障が出る場合は、手術療法を行います。
手術療法は、炎症を起こして腫れて痛む滑膜を取り除く「滑膜切除術」と、破壊された関節を人工関節に置き換える「機能再建手術」の2通りがあります。
滑膜切除術は関節リウマチの初期の段階で行われることが多く、術後は明らかに腫れや痛みが改善されるので、薬剤の量を減らすことも期待できます。機能再建手術の対象は脚や手だけでなく、最近では肩、肘、手首などの上肢にも機能再建手術を行うことができるようになりました。

●リハビリテーション
薬物治療には痛みや炎症をとる効果がありますが、薬に頼って関節を動かさないでいると、関節が固くこわばってしまい身体機能が低下してしまいます。これを防ぎQOLを維持するために、リハビリテーションが必要になります。
リハビリテーションには運動療法、理学療法、作業療法などがありますが、なるべく毎日続けることが大切です。関節が固まったり筋肉が衰えるのを防ぐ「運動療法」と、腫れや痛みが強いときに関節を温める「温熱療法」などがお勧めです。運動療法では、気の向くままに散歩したり、プールで歩くのも良いでしょう。これらを自宅で毎日繰り返し行っていけば、関節の機能障害を抑え、痛みやこわばりの緩和が期待できます。自主的に取り組むことと、過度にやりすぎないことが大切です。


さらに最近では、医学の進歩とともに関節リウマチが分子や遺伝子のレベルで解明されるようになってきました。それらの働きを直接抑える治療の研究により、新しい薬や治療法も続々と開発されています。
こうした「先端医療」の代表的なものに、抗サイトカイン療法、遺伝子治療、再生医療、ゲノム創薬などがあります。また、手術支援ロボットシステムの開発も進んでいます。

最後に、関節リウマチの患者が日常生活で注意すべき点を挙げます。
1)充分な睡眠時間をとること。疲れているときは昼寝も有効です。
2)ストレスを溜めないよう、ゆったりとした気持ちで毎日を過ごすこと。
3)リウマチの活動期には、アルコールは避けること。
4)関節に負担のかかる行為や動作は避け、日常生活で無理をしないこと。